【蔵元訪問記】蔵元訪問記 番外編 伊東酒造

2024.03.29

お酒好きで知られる声優の前田佳織里さんと船戸ゆり絵さんが、ファンの声も取り入れて酒造りに挑戦した。「俺たちの酒プロジェクト」と称して、酒蔵での酒造体験は今回で3回目。

1回目は東京の田村酒造場を訪問し、初めての酒蔵訪問に感動しながらも、杜氏さんの話に興味津々のおふたりだった。続く2回目は新潟の金升酒造にて、酒米作りからスタート。田植えや稲刈りなど農作業の現場見聞も広げた。

そして3回目の今回は、長野県の伊東酒造で蔵元杜氏伊東毅氏のアドバイスの元、酒造りで大切な工程である米洗いや、出麹作業、櫂入れなどを実体験。蔵人さんになりきったお二人でした。

純米大吟醸「前船初恋たび」の完成にむけて

 新宿から松本行のあずさに乗って、上諏訪まで約2時間。1月某日、新宿と比べると2~3度気温が低く感じる。雨もちらつき寒い。上諏訪駅から伊東酒造までは徒歩10分程。駅から続く伊東酒造に行きつくまでの甲州街道沿いには、「舞姫」「麗人」「本金」「横笛」「真澄」と5つの酒蔵が並ぶ。諏訪5蔵と呼ばれ、それぞれの酒蔵へはしご酒することができる。

 伊東酒造は1958年、現蔵元伊東毅氏の祖父・伊東充氏が創立した。伊東毅氏は3代目。農大を卒業して26歳から、伊東酒造の杜氏の元で酒造りを始めた。20年続けて、2年前に蔵元杜氏に就任。「モノづくりは元から好きなので、酒が出来上がってくるのが楽しかった」と、蔵元は自身のこだわりの日本酒造りを確立してきた。

思わず、「食べてみてもいいですか?

1月は酒造りが佳境を迎える。蔵元杜氏として忙しさを極める酒造りの現場を訪れたのは、酒好きで知られる声優・前田佳織里さん、船戸ゆり絵さん。「おはようございま~~す」と元気な笑顔が弾けた。

まずは米洗いからと、コンクリート床の寒々しい現場へ直行。精米歩合45%の「美山錦」10kgを洗米機に入れて、浸漬させる。浸漬時間は9分。純米大吟醸の原料米だ。

10 kg、の米を、落とさないようにと二人とも真剣な面持ちで米を担ぎ、洗米機に入れていった。

 

麹室では、「出麹」の作業にかかる。麹米を丁寧に手でほぐしていく。35度ほどある麹室での作業では、汗も吹き出してくる。しかし麹米の香りは、香ばしく栗のような香りがする。思わず、「食べてみてもいいですか?」。口に含んだ蒸米は、甘くて美味しかった!と感動。

「美味しくな~れ」と呼びかける声

ほぐした麹米は、場所を移して、ふたりが麹室から出ると、そこはまた極寒。ジャケットを羽織って次の場所へ。櫂入れ作業へ向かう。

櫂入れをするタンクには幅の狭い階段がかけられているだけ。タンクを囲む通路も幅50cm程だろうか。そこにP箱を載せて、その上に乗って櫂入れをするのだと指示を受ける。

「あそこ上るんですか?」少し心配げな表情を見せるが、ここでひるむような彼女たちではない。果敢に狭い階段を上る。

伊東氏のアドバイス通り、櫂棒を操るふたりは「俺たちの酒プロジェクト」の重責を担ってなんとも男前。「美味しくな~れ」と呼びかける声はもろみに届いたはずだ。

小野小町をイメージしたミカンの花のような酒

 お酒の味わいは、飲んだ人が元気になる力のあるお酒にしたいと、歴史上のパワーのある人物をイメージ。ファン投票の結果、クレオパトラやマリリンモンローを抑えて小野小町がトップ。小野小町をイメージしたミカンの花のような爽やかなパワーのあるお酒を目指すこととなった。

造りの工程でふたりが関わって出来上がった純米大吟醸を、まずは3月に「しぼりたて」として出荷。その後に「夏酒」、「秋酒」と同じ酒から出来上がる3種類の異なる味わいでお届けする予定だ。

作業を終えたおふたりは諏訪5蔵を飲み歩きへいざ!

【商品概要】 

・純米大吟醸 「前船初恋たび」 ~春・夏・秋コンプリートセット~<ミニフォトブック付>

容量:720ml×3本(ご予約終了)

製造元:伊東酒造(長野県諏訪市)

価格:19,800円(税込み)

お届け予定時期:

~春~ 2024年3月下旬頃

~夏~ 2024年7月頃

~秋~ 2024年9月~10月頃

ミニフォトブック 2024年7月頃

・純米大吟醸 前船初恋たび ~春~(単品)

容量:720ml×1本

製造元:伊東酒造(長野県諏訪市)

価格:6,600円(税込み)

※20歳未満の方はご購入いただけません

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