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【香りに誘われて】「慶 和助」 未体験のご褒美満載
2024.10.10更新
【香りに誘われて】 地酒専門店ji・sakeya
目利きの店主が選び抜いた地方の酒が70種
15の酒蔵約70種類の地酒を販売している地酒の専門店「ji・sakeya」。地元でしか飲まれていないリーズナブルなものから、希少価値の高い贈答用の高級酒まで、目利きの店主が選び抜いた地方の酒を取り扱っている。
「吟醸酒ではなくて、熱燗に向いてるお酒を冷やして飲みたいんだけど」「熱燗にして美味しいお酒ありますか」「事務所開きのお祝いに6000円ぐらいのお酒を持っていきたいんだけど・・・」。あらゆるお客様の要望に快く、丁寧に対応する高橋さん。
「すべて信頼関係だと思うんです。旨い料理を出すレストランで、何料理かわからないものが出てきても、この人が作ってるってことで旨く感じます。酵母やら米とかじゃなくて、大事なのは、お客さんがいかに失敗しないで買い物できるかです」。
お客様と接してる高橋さんは、ほんとに楽しそうだ。
「7年はあっと言う間でした。人のつながりは面白い。普段作れない人間関係がこの店で構築できました」
料飲店さんとの付き合いも濃厚で、取引先にヘルプに入る。「鮨屋の厨房入って揚げ物をしたり、出前したり、居酒屋のホールで手伝いもしました。仲のいい店にはここの閉店後に行って、洗い物が溜まっていたら皿洗いもしますよ」と、垣根を作らない人とのつながりを、高橋さんならではの持ち味で作りあげてきた。
角打ちスペースでは和洋のお手製料理も
角打ちの飲食スペースには、地酒はもちろん、ビールやワインも揃う。寿司や、メキシコ料理、イタリアンの厨房経験があり、料理はお手の物。
お薦めをお願いしたところ、「柿とリコッタチーズ」(680円)に「長瀞蔵純米吟醸La fusion原酒」が出された。白ブドウのような香りがチーズの絡んだ柿と絶妙にマッチ。さらに「石見銀山特別純米ひやおろし」が登場。こちらもしっくりいく。
雨がちらつき、寒さが増してきたので、燗酒をお願いする。「赤城山」熱燗に「その日のきまぐれ」(880円)。キャロットラペとしめじソテー、マリネオリーブ、立派なソーセージの下にはクスクス。王道の「赤城山」の燗酒が五臓六腑にじんわり染みてきた。すべて高橋さんのお薦めにのって、満足度は120%。
店主・高橋竜二さん48歳。「50歳までに、面白い人生の企画が見つかればいいなと思っています」と笑顔をもらった。
<店舗情報>
住所:東京都渋谷区本町2-39-3-101: 電話070-5364-7771)/ 午前11時オープン定休日:月曜日