「香りにさそわれて」旭川にて

2025.04.16

1月の平均気温が氷点下7度だという北海道旭川。ともかく冬の屋外は寒い!手袋なしではいられない。そんな旭川では、日本酒より焼酎を飲む人が多いそうだ。体を温めるのは、アルコールが高い方がいい、という理由があるのだろう。

日本酒は焼酎に飲みなれた人達が好むキリリとした辛口が主流だ。旭川は水資源が豊富で、大正時代には16軒もの酒造場があり“北の灘”と呼ばれるほど酒造りが盛んだったというから、昔からの日本酒ファンは多いはず。

そんなことを考えつつ、北海道ならジンギスカンと、旭川で名を馳せる店「大黒屋」に行ってみる。お薦めの「大黒セット」をオーダすると、肩ロース、モモ、ショルダー、ヒレ・・・・。どれも肉厚で食べ応えあり。日本酒を探してみると「男山 きもと純米酒」、ありました。


ジューシーでボリュームのある肉にきもとの「男山」が存在感を保持しつつ箸をすすめさせてくれる。肉を焼いて立ち上がる煙もいい肴となった。かなり熱燗だったが、それもいい。店を出ると酒で温まったはずなのにすぐに身体が冷えてくる。


 次は、日本酒を求めて、酒屋さんの角打ちへ。「和酒角打 うえ田舎(うえだや)」。店舗入り口から普通の酒屋さんとおもいきや、奥の間があり、そこが何ともおしゃれな角打スペース。

北海道の酒から、店主の厳選した他県からの酒も揃っている。角打ち店舗内のショーケースから自分で飲みたいお酒を選んで飲むことができる。それぞれのボトルに掛かっている色違いのリボンで1杯の価格がわかる仕組みになっている。青いリボンが480円、赤い水引が780円、金水引1130円。一番高いので紫水引3280円!


出汁割りや蒸し燗などもある。肴は北海道産のこだわったものが揃い、日本酒好きにとっては北国のパラダイスだ。「十勝 純米吟醸」(上川大雪)、「えぞ乃熊 純米大吟原酒」(高砂酒造)、「男山 北の稲穂 大吟醸」(男山)といずれも北海道の酒で赤い水引。さらに、酒が柔らかくなるという蒸し燗をオーダー。いろんな姿、味わいを楽しめるのが日本酒!北の大地の恵みを生かした日本酒を、存分に味わうことができた。

「旭川成吉思汗 大黒屋 旭川五丁目店 北海道 」北海道旭川市4条通5丁目1425番地(3・4仲通)
「和酒角打 うえ田舎(わしゅ かくうち うえだや) 北海道旭川市4条通8丁目1703-91 MAP
営業時間/13:00~21:00 角打ち営業/16:00~定休業/毎週月曜日 最終日曜日

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