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【香りに誘われて】「慶 和助」 未体験のご褒美満載
2024.10.10更新
【香りに誘われて】BAR &UNDER(バー アンドアンダー)
イベントでバーの敷居を低くしたい
日本酒のカクテルがあると聞いてやってきた。
30人ほど入るカウンターとテーブル席が並ぶ地下の店。初めての来訪ではちょっと入りにくいが、店長の山本弘次さんは人懐こい雰囲気を醸していた。
山本さんは、テレビのバラエティ番組のADからデイレクターを経験して、この世界に飛び込む。現店舗BAR &UNDERは2年前のオープンだが、同じ場所にあった前の店でバーテンダーのバイトを8年ほど続けた後に、BAR &UNDERの店長として今に至っている。
「バーはお客さんのリアクションが直でくる。直接的に人を喜ばせるタイミングがあるから遣り甲斐があると思いました。仕事帰りにバーで癒されてもいましたし。ただ、飲食店で働いたこともなく、右も左もわからない状態で入ったんですが、10年も続けて、常連さんもつきました」と山本さん。
店名の&というのが、何かと一緒にやるというコンセプトで、アニメやYouTuberとのコラボイベントを2週間に1回ほど開催。イベントでバーの敷居を低くしたいといった想いもある。バーの入門的な店を目指し、訪れる人は20~40代位まで比較的若い人が多い。
キャラクターをイメージしたカクテル
そんなコラボイベントでの山本さんの使命は、キャラクターをイメージしたカクテル作り。今まで200以上のカクテルを作ってきた。キャラクターのイメージカラー、特徴、性格、雰囲気、望みのアルコール度数、味の方向性(甘・辛・酸味・炭酸系・ミルク系・柑橘系)などの質問をしながらやりとりをし、色、意味合い、形を決めていく。
「普段の営業で、カクテルを出した瞬間ににごった顔されたり、グラスに残していたりと失敗が山ほどあった。テレビのバラエティやってたからというのもあって、面白くないことはしたくない。カクテルの色を変えたりするだけではなくそこに意味を持たせて、楽しんでもらいたいです」と話す山本さんは、基本的なものはテキストで学びながらも、トライ&エラーで技を磨いてきた。
味の主張はしないけれど存在感がある
日本酒について聞くと、5歳のときに間違えて飲んだお神酒の記憶がずっと残り、飲まず嫌い。洋酒ばかり飲んでいたが、日本酒好きの前店の店長に薦められて飲んだのがきっかけで開眼したようだ。
「カクテルに使う日本酒は汎用性がある方がいい。尖ってると、そいつの味になってしまう。日本酒は味の主張はしないけれど、いるよね、って存在感があり、入れてる意味が一発で伝わります。日本酒単体で飲むのは尖っててもいい。
例えば長野の信州銘醸の「松茸酒」は熱燗にしたり、かつおだし入れたらどうかとか、米入れて炊いたら旨いはずとか言って遊びます。ティラミスにあう三重県の「鈿女」も面白かった。尖った子は遊んで楽しい」。面白いリキュールはおもちゃと呼ぶのだそう。
こちら、天職ですね、と言うと、ここにいて楽しい。ずっとここに居られてお客様がいつでも戻ってこれる場所にしたいと、山本さんは温かい笑顔を返してくれた。日本酒の変身する姿をまた見にこよう。
BAR &UNDER(バー アンドアンダー)*秋葉原・神田明神下にオープンするバー (bar-andunder.tokyo)
●メニュー
ビール 900円〜
モクテル ※ノンアルコールカクテル 900円〜
カクテル 1000円〜
ソフトドリンク 800円〜
ウイスキー 1000円〜
ボトルキープ各種 6000円〜
フード各種600円~
<店舗情報: AR &UNDER>
住所:東京都千代田区外神田 2-6-4外神田金村ビル B1/ 営業時間 平日:18:00〜23:00 土日祝:16:00〜23:00/定休日 :月曜日 ※ただし祝日の場合は営業/TEL : 03-5577-5870 *お席のチャージ 700円+1ドリンクオーダー