【今日のお通し】　その先は「名酒センター」

2022.04.07

たまに、名酒センターの店舗に立つと、「すみません。あの森なんですか～～」と質問されることがある。指さすところは、お向かいの「湯島聖堂」。森と言えば森のように、木々が鬱蒼としている。4月は桜色の花が満開で、彩を添えている。近視のせいか、植物音痴のせいか、ずっとあのピンク色の花は桜だと思っていたのだが、実は杏だったことに最近気が付いた。

ごめんなさい。桜が咲いてますとか、今まで嘘を言っていたことになります。桜の開花よりいつも一足先に咲くのは、杏の花でした～

木々は歴史を重ねたものも多い。こちらは間違いなく「桜」

で、それはさておいて、質問に答えます。

「あれは、湯島聖堂でして、江戸時代の学問所で、孔子が祀られています」

「え、仔牛か～～」

「いえ孔子です」

「孔子ね～～」

と、腑に落ちない様子。

ですよね。孔子って誰だっけ？

「温故知新」や「過ぎたるは及ばざるがごとし」などはよく耳にする言葉だが、元々は『論語』からの名言だ。「論」は論議、「語」は答述という原義があり、『論語』とは孔子の論議と答述を記録したもの。

孔子をウィキペディアで調べると、紀元前552年または紀元前551年 – 紀元前479年）、春秋時代の中国の思想家、哲学者。儒家の始祖で、釈迦、キリスト、ソクラテスと並び四聖人（四聖）に数えられる偉人だ。今でも『論語』勉強会などがあり、会社の経営に活かされたりしている。

湯島聖堂は、もと上野忍ヶ岡にあった幕府儒臣・林羅山の邸内に設けられた孔子廟（先聖殿）を元禄3年（1690）、儒教に傾倒した五代将軍綱吉がここに移し、孔子廟の規模を拡大・整頓し、官学の府としたのが始まりとされている。

明治維新を迎えると聖堂・学問所は新政府の所管するところとなり、明治4年には文部省が置かれ、わが国最初の博物館（現在の東京国立博物館）やわが国初の図書館である書籍館。後に現在の筑波大学、お茶の水女子大学の前身の学校が設置されてもいる。

湯島聖堂の中には、神田神社（神田明神）へ通ずることから「明神門」の名がある門がある。

ここで、令和の追記。

通じた神田神社のその先は、「名酒センター」。日本酒道の門戸が開かれております～～

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