【今日のお通し】mushi

2022.07.25

無視できない「虫」である。

地方に行くと必ずといっていいほど出会う「虫」。それも特大のヤツ。

清掃が行き届いた気持ちのいい庭園でもヤツは生息している。やはり大き目なヤツが頭の上を旋回する。ブヨ？

スルスルと横切る蜥蜴。張り巡らされた蜘蛛の巣。

ワッ！ワッ！と避けて通る。

「虫が苦手のようですね」

即座に見抜かれた。若い娘ならカワイイものだけど、今やキャーと言ってもほぼ誰にも無視される我が身。

夏になれば「蚊」。アルコールが入ると、蚊もご相伴にあやかりますとばかりに半端なく寄ってくる。次の朝、膨れ上がった蚊の噛み後が無残だ。

きゅーきゅーとなんだか可愛げな鳴き声はどこからか、と怪しんでいると、天井におびただしいヤモリ。そんな沖縄のホテルに宿泊したこともあった。眠れるわけがない。

風呂に入れば、ヤスデの雄姿に出会う。八ヶ岳山麓ではヤスデの大発生という事件が起こったと聞く。道路の側溝という側溝を体長１０ｃｍ以上はあるヤスデが覆いつくしたという。想像しただけでも身震いする。一匹にだってであったたら、もう風呂には入れない。戦うなんてできない。バタンと閉めたバスルームはもう二度と開けない！！

綺麗な景色が見渡せるウィンドウ。夜になれば光をもとめる大量の蛾が激突してくる。飛び散った羽の汚れがあっちこっちにへばりつく。

都会で暮らしているとなかなか出会わないヤツたちに遭遇できるのは自然の豊さが存在するからで、蛾がいればそれを狙うカエルがいて、カエルを狙う蛇がいる。自然界の植物連鎖が自然を守る。