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飛騨古川で、デフォルトの「白真弓」
2026.10.16更新
大黒屋深沢 sakeてらす
学校から帰るとランドセルを置き、そのまま店へ降りて手伝いをする。それが日常だった。新橋で、酒屋の娘として育った西郷弓央世さん。ご実家である「むらまつ酒商類」は今7代目の弟さんが引き継いでいる。
弓央世さんは大学卒業後に異業種へ就職したが、父親の病で家業を支えるために、24歳で店へ戻る。その頃出会ったご主人(英一さん)もそこでアルバイトを始め、現在の「大黒屋深沢 sakeてらす」に繋がっていく。

「大黒屋深沢 sakeてらす」は2020年7月7日にご夫婦で立ち上げた店だ。飲めて買える店で、常時日本酒が60銘柄位はある。日本酒は1杯350円から。ワインやビールも楽しめる。蔵元会は毎月開催。
子育てが一段落した頃、偶然出会った一本の酒が弓央世さんの人生を変えたという。冷やして飲むと透明感があり、温めると別の表情になる。同じ1本なのに 2度美味しい。その不思議さに「どうしてこうなるのか」を知りたくなった。利き酒師の資格に挑戦し、酒蔵へ通い、田植えも体験した。酒蔵ごとに造りはまったく違う。大小の規模は関係なく、それぞれに良さがあることに感銘を受け、のめり込んでいった。
多くの酒蔵を訪ねて、今の日本酒へのこだわりは、「『旨味』を大切にしてます。最初だけでなく、時が経っても美味しくなるお酒。それと硬水で醸造したお酒がうちは多い。硬水で作られたお酒は絶対寝かせた方がいい。お酒の根本的なものを分かった上で扱いたいなというのが自分のこだわりです」と弓央世さん。

お二人とも一致して流行りを追うことはない。動きは鈍いけど、リピートの確率は高い。「知らない銘柄しかない」と言われるのは褒め言葉と捉える。
これほど酒を丁寧に扱う一方で、飲み方に対しては自由だ。炭酸で割っても、燗でも冷酒でも構わない。ラベルを気に入ったから選ぶのもあり。好きになってから、少しずつ知ればいい。それが夫妻の考え方だ。


「日本酒の魅力は何ですか」と尋ねると、弓央世さんから返ってきたのは「縁」という言葉だった。蔵元との縁、お客との縁、日本酒を通して生まれる人と人との縁。英一さんは、日本酒は「絶やしてはいけない日本の伝統文化」だと語る。
二人が大切に扱っているのは、商品だけではない。その酒の向こう側にいる人と、そこから生まれる「縁」にまで至る。そしてその縁を育む強い想いがあった。
●大黒屋深沢 sakeてらす
東京都中央区日本橋久松町13-5 ACE日本橋ビル3階TEL:03-6206-2101 FAX:03-6206-2102
営業時間:15時~21時(イベント開催時には、変更あり)/定休日:土日祝日(イベント出店等での臨時休業あり)































