-
【中沢けいの酔々日記】 酒、塩、昆布
2024.09.30更新
誌面ビミーで長年連載している中沢けい氏の「酔々日記」です。文士の筆遣いに、日本酒が気持ちよくあふれでてきます。
【中沢けいの酔々日記】四合瓶の天下
2023.08.01
スーパーのレジ手前に日本酒のコーナーがある。全国津々浦々の日本酒が並んでいる。七二〇ミリの四合瓶もしくは飲みきりサイズの三百ミリの瓶だ。ラベルのデザインはモダンで、昔のラベルを思いだそうとしてもなかなか思い出せない。四合瓶の天下だ。
朝日に白波、松、竹、梅。それから何があったかしら?とかつて一升瓶を飾っていた模様を思い描いてみる。おめでたいような気分になる柄だった。
勢揃いした四合瓶の中から、にごり酒の表示があるお酒を見つけた。これはちょっと飲んでみたいなと、手が伸びる。どぶろくとかマッコリとも違うのだろうか。味の違いを説明できるほどの舌を持っていない。そもそもどぶろくは、その名前を聞くだけで、実際に飲んだことはない。
これ以降は有料会員様限定記事となります。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
※無料会員登録後に、ログインのうえ、有料会員登録を行ってください。
※無料会員にご登録いただきますと、更新情報などのメールマガジンが配信されます。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
※無料会員登録後に、ログインのうえ、有料会員登録を行ってください。
※無料会員にご登録いただきますと、更新情報などのメールマガジンが配信されます。