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「若狭で「なっぱ煮」に感激した夜」
2024.10.31更新
人気ドラマ『孤独のグルメ』原作者である久住昌之さんがふらっと立ち寄ったお店、そこで嗜んだ地酒について気ままにつづります。
「門司港の激シブ角打ちで、数年ぶりに飲んだ」
2023.05.31
北九州の、門司港に行った。
ボクは2度目だ。前に行ったのは7、8年前。その時、北九州の観光課の人に教えてもらった角打ち「魚住酒店」をぜひ再訪したくて、行ってみた。
門司港駅から少し離れた、古い住宅街の細い坂の途中にあり、教えてもらわなかったら、絶対たどり着くことはない店。
前回はお昼過ぎに訪ねたら、もう表が開いていてびっくりした。
店主のおばあちゃんが一人でしかも先客も。カウンターに立っている。古い。シブい。最高。あの時はビールを飲んだ。つまみはカウンターに置いてあるカゴから、自分で取って殻をむいて食べるゆで卵。これがボクのゆで卵史上最高においしかった。
おばあちゃんに、
「このお店は何時からやっているんですか?」
と聞いたら、
「起きたら」
と言われて笑った。奥の上がったところにはテレビやコタツがあり、完全に住居。そこに住んでいて、起きたら店を開ける。
そして今年5月中旬。
店にってみたら、お母さんの姿は無く、男性店主が、ぽそりと、
「母は去年、亡くなりました」
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