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【日本酒聞きかじり】「酒粕」
2024.02.27更新
【日本酒聞きかじり】 あらばしり
2022.11.30
あらばしりって?
お酒が搾られてくる段階によって名前があるらしい。
え、どういうこと???先に出てくるのと後で搾られてくるのと、名前が違うってこと????
搾って出てきた清酒は、それぞれ名称があります。
醪から最初に流れ出てくるのを「あらばしり」と言います。オリが含まれて薄く濁り、ピチピチとしたガス感があります。
「あらばしり」が終わると透明なお酒になります。これが「中取り(中汲み)」。搾りの中で最もきれいな酒質で、香味、味のバランスが優れています。
搾りの終盤では、液体量が少なくなり、さらに圧力をかけて搾り出します。この部分を「責め」と言います。「責め」は味わいが複雑で濃醇なお酒が多く、飲みごたえがあります。
搾り方についての表記をしない場合は、それぞれをバランスよくブレンドして出荷します。ブレンドもまた技術のひとつです。
11月になると、日本全国の酒蔵が酒造りを始めています。12月頃に各地から出荷される商品には、「しぼりたて」という表記が目立つようになります。搾ったばかりの新鮮なお酒が生で出荷されます。
そこに「あらばしり」という表記があれば、一番先に搾られてきたお酒を詰めています。
この若々しい味わいはこの時期ならではのものです。ぜひともお試しください。
<サケちゃんコレちゃん>
日本酒の神様である少彦名命をモチーフにしたキャラクター。
お酒を飲むのが大好き。
お酒造りにも興味津々。