【日本酒聞きかじり】酒を搾る

2022.11.13

サケちゃん

お酒を搾るってどういうこと？

コレちゃん

酒粕と液体を分けること

醸造した醪を清酒（液体分）と酒粕（個体分）に分けることを上槽（搾り）と言います。お酒は空気の接触をできるだけ避けて品質の劣化を防ぐ必要があります。作業の方法にはいくつかあります。

「酒袋」と呼ばれる木綿などで作った筒状の袋に醪を入れて吊るし、自然に滴り落ちる清酒を採る『袋つり』。醪を入れた酒袋を槽（ふね）の中に並べて重ねていき、醪自身の重さであふれ出てきたものを採取する『槽しぼり』。

細長い酒槽に、醪を入れた酒袋を何層にも重ね押し蓋をして、上から圧を掛けて搾る「槽しぼり」

ひとつひとつの袋に醪を詰めて、並べるという作業を繰り返す

アコーデオンのような形をした『自動圧搾機』を使う場合は、圧搾布のついたプレートの間に醪を流し込み、プレートに付いているゴム袋に高圧の空気を送り込んで横から加圧して搾ります。圧搾した先のパイプから清酒が流れ出て、プレートには液体分のなくなった酒粕が残ります。

「ヤブタ式」と呼ばれる自動圧搾機

最近では遠心分離が加わりましたが、『遠心分離器』は全国でも数十社しか用いていない高価なものです。遠心分離機では、容器に入った醪を高速で回転させることによって、酒粕とお酒を分離します。

＜サケちゃんコレちゃん＞
日本酒の神様である少彦名命をモチーフにしたキャラクター。
お酒を飲むのが大好き。
お酒造りにも興味津々。

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