-
「若狭で「なっぱ煮」に感激した夜」
2024.10.31更新
人気ドラマ『孤独のグルメ』原作者である久住昌之さんがふらっと立ち寄ったお店、そこで嗜んだ地酒について気ままにつづります。
「阿部野の老舗で雨の昼酒に酔う」
2022.05.01
久々に仕事で大阪に行った。
行く前から楽しみにしていたのは、阿倍野の老舗「明治屋」に行くことだ。
明治屋に初めて行ったのは、30歳頃だったから、もう30年ぐらい前だ。
その時は友達に教えてもらって一緒に行った。シブい店だなあと感激、その何年か後に何かのついでに一人で行った。昼間から燗酒を飲んで、やっぱりこの店はいいなぁと思った。その次に行ったのは今から10年前で、やはりすごく楽しみにして行ったら、店が無くなっていてショックを受けた。ところが東京に帰ってきてネットで調べたら、別の場所に移転して営業していた。なぁんだあったのか、と当日検索しなかったことを悔やんだ。
それで今回だ。まず、調べた場所に行ったら大きな新しいビルで「この中かぁ」と少し残念になる。シブさゼロ。
建物内に入ってったら、わ、と目を疑う。
茶色い暖簾の真ん中に「酒」と白地で染め抜いてある。前の店の時に路上にあったと思われるブリキの路上看板が、古いままデーンと置いてある。ビルの中と思えない佇まいに、まずは嬉しくなる。老舗を侮るなかれ、だ。
これ以降は有料会員様限定記事となります。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
※無料会員登録後に、ログインのうえ、有料会員登録を行ってください。
※無料会員にご登録いただきますと、更新情報などのメールマガジンが配信されます。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
※無料会員登録後に、ログインのうえ、有料会員登録を行ってください。
※無料会員にご登録いただきますと、更新情報などのメールマガジンが配信されます。