-
「若狭で「なっぱ煮」に感激した夜」
2024.10.31更新
人気ドラマ『孤独のグルメ』原作者である久住昌之さんがふらっと立ち寄ったお店、そこで嗜んだ地酒について気ままにつづります。
「呼子のイカのサルサフリットで燗酒」
2022.09.30
佐賀は唐津に行った。そしたら、いつも泊まるホテルの一階に新しい店ができてる。
ガラス張りで中が見える。お洒落といえばかなりお洒落だが、気取ってない感じだし、めちゃくちゃ高そうでもない。土地の食材を使った料理、と地味に書いてあるのにも惹かれた。
ボクのようなジジイ一人旅でも、居心地悪くなくいられそうな気がして、入ってみる。カウンター7席のみ。うら若き女性が一人で切り盛りしていた。
いやぁ、出てくる料理が全部おいしかった。しかも少しずついろいろ出るので、ボクのような少食のものにはありがたい。
佐賀牛も小さい薄いの2枚。めちゃうま。この量が最高。ステーキなんかドカンと出されたら、胃袋も財布もそこでおしまいだ。むしろ迷惑。
鯛も、平目も、胡麻味噌や地元のレモンなど絞ったお造りが、少しづつ。
イカといえば佐賀は、すぐ呼子のイカの活け造りだが、あんなの一人で一匹食べらるもんじゃない。
「呼子のイカもお刺身は有名なので」
と言って、揚げて野菜をアレンジし「烏賊のサルサフリット」にしてくれた。これがもう最高。日本酒も、それに合うのを嬉しそうに冷蔵庫から選んで出してくれる。その「嬉しそうに」というところが、旅人も嬉しいのですよ。酒が旨くなるんですよ。
京都の「日日」というお酒の冷たいのがおいしかったな。
これ以降は有料会員様限定記事となります。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
※無料会員登録後に、ログインのうえ、有料会員登録を行ってください。
※無料会員にご登録いただきますと、更新情報などのメールマガジンが配信されます。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
※無料会員登録後に、ログインのうえ、有料会員登録を行ってください。
※無料会員にご登録いただきますと、更新情報などのメールマガジンが配信されます。