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「若狭で「なっぱ煮」に感激した夜」
2024.10.31更新
人気ドラマ『孤独のグルメ』原作者である久住昌之さんがふらっと立ち寄ったお店、そこで嗜んだ地酒について気ままにつづります。
「福井・若狭で、二泊三日の旅酒」
2022.12.31
この連載の写真に、たまには派手なものを入れたいと思って、カニです。
福井県に行きました。敦賀、美浜、小浜。
これは美浜の民宿でいただきました。これを一人で食べたわけじゃないですよ、4人で。4人でも十分な量ですね。
カニの足を食べて、ビールを飲んで、ミソ食べて、酒飲んで。酒は、前にも書いた、早瀬浦。このお酒、おいしい。飲み飽きない、飲み疲れしない日本酒。派手な香りや、芳醇な味わいは、無い。だけど淡々と、粛々と、おいしい。そこがいい。
早瀬浦は、美浜町の三宅彦左衛門酒造で作られている。小さな酒蔵。車でその前まで行ったけど、今一番忙しい時期ということで、中には入らなかった。志高い若き杜氏さんたちが作っているそうです。
で足もミソも食べたあと、カニの甲羅に、燗酒を注いで、飲む。これが最高に旨い。
福井の冬は寒い。北陸ですからね。この日も粉雪がチラチラ降りまして。そんな晩に、燗酒。たまりませんです。
フグ刺し、タイ刺しに、焼きサバ。ご馳走です。たまにはいいじゃないですか。いつもの一人旅ではありえない。
民宿もいいもんですね。部屋に風呂なし、トイレ共同、朝、歯を磨く洗面所も共同。でも女将さんとの距離感が近くて、あったかみがあるというか。食堂は畳にテーブルだし。時々、出てトイレに行って。寒い寒い、なんて戻ってきて、また飲む。
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