人気ドラマ『孤独のグルメ』原作者である久住昌之さんがふらっと立ち寄ったお店、そこで嗜んだ地酒について気ままにつづります。

「東京駅構内で立ち飲み一杯」

2024.05.31

 

 スクリーントーンズ(「孤独のグルメ」の音楽制作バンド)で、群馬県玉村町に演奏に行った。大きな市民ホール。本番は日曜日の午後で、初めての土地だったが、大盛況のうちに終わった。本当は、郷土料理と地酒で打ち上がりたいところだったが、片付けていたら結構遅くなり、そのまま現地解散。

 ボクを含むメンバー3人は、新幹線で帰京した。他のメンバー4人は自動車組だ。

 東京駅に着いて、誰ともなく「駅構内で一杯だけお疲れ様しませんか」となった。

 旅の終わりの小打ち上げだ。

 一人が「グランスタの地下に立ち飲みがあったような気がする」と言い、3人で探すと、ありました。「はせがわ酒店Gransta店」。

やった、3人入れる。なきれいで明るい立ち飲み。カウンターの角を取る。ベストポジション。そしたら夜8時半で終わりだという。あまり時間がないが、むしろちょうどいい。楽器など持ち物も多く、あまり酔うと帰りがしんどい。

 生ビールと酒を同時に注文。ボクは佐賀県漫遊本を書き上げたばかりなので、佐賀の「伯楽星」純米。

 酒の方が先に出てきたが、そこには手をつけず、後から出てきた生ビールで乾杯。うっまい!「やっぱりコレ(打ち上げ酒)がないと、ね」思わず3人から笑いが出る。

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