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「五島列島で「三・五・七・鬼」に驚いた」
2025.02.28更新

人気ドラマ『孤独のグルメ』原作者である久住昌之さんがふらっと立ち寄ったお店、そこで嗜んだ地酒について気ままにつづります。
新潟は米がうまいからなんでも来いだ!
いやぁ、新潟はやっぱりうまい。
まず泊まった駅前のアートホテルで有名な朝食バイキング。とにかく米がうまい!佐渡産コシヒカリと新潟のコシヒカリが炊いてあって、そりゃあどうしたって食べ比べたいじゃないですか日本人なら。食べましたよ。やっぱり違うんです。そしてどっちもおいしい!
やっぱり、白いごはんがおいしいと、その土地のおかずたちが全部輝く。
鮭の味噌漬け焼き。栃尾揚げを炙ったの。肉じゃが。焼いた豚肉もうまかった。でも塩辛、たらこ、昆布、梅干し、各種漬物といった小皿軍団だけでごはんが進んでしかたない。カレーもちょっとは食べたい。卵かけごはんもやりたい。いや、やらねばならぬ。へぎそばに手が回らない。うまそうなラーメンも見逃し。デザートの腹なんぞ残さないでいい。
朝から食い過ぎで、お昼においしそうな弁当を用意されてたんだけど、全然入らない。ここの朝食バイキングを「昼飯殺し」と呼んでいます私は。
今回は新潟の五泉市という街での講演の仕事でした。ニットで有名な自然豊かなところ。
で、終わって新潟市内に戻って、さあ新潟の酒だ。酒蔵が多いから、種類がすごい。何回来ても到底覚えきれない。
今回呑んだのは「八幡川」。これは前も飲んで口に合った気がして頼む。まあ、どれ飲んでもおいしいので、高いのを頼む必要はない。

もちろんアテはまず刺身。ちょいと炙ったカマス、カナガシラ、ヤリイカ。最高。

それから今日のおすすめを見ていたら、さっき行ってきた「五泉の里芋唐揚げ」を発見。五泉市は里芋と蓮根が名産なのだ。この唐揚げがうまかった!出汁で煮たのを揚げてるから、味がいい。これも十分に酒のアテになる。芋で飲む日本酒。いい。江戸っ子は芋の煮転がしで飲んだ。最近「江戸呑み」という単行本に関わったので、うまさもひとしおだ。
本場栃尾の唐揚げも忘れませんて。朝めしとは全然違う、アテとしての旨さでした。

締めはチャーハン。南蛮エビが残念終わっちゃったということで、納豆チャーハン。問題なし。米がイイからチャーハンもうまい!もみ海苔の汁がついててこれが最高に合う。すっかりいい気分になったのに、まだ9時前。でも宿に直行すぐ爆睡でした。
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