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【日本酒聞きかじり】「酒粕」
2024.02.27更新
【日本酒聞きかじり】 ひやおろし
2022.09.07
秋になると「ひやおろし」ってよく聞くけど・・・
「ひやおろし」聞いたことあるね。何?
ひやおろしの発祥は江戸時代の頃。秋が訪れ、外気と貯蔵室の温度が同じくらいになる頃に出荷する際、日本酒で常温を意味する「冷や」の状態で「おろす」ことから、「ひやおろし」と呼ばれるようになったと言われています。「冷や」で卸すから「ひやおろし」と覚えておいてください。
日本酒は貯蔵前と出荷前の2回、火入れと呼ばれる加熱処理が行われるます。「ひやおろし」は、春に搾ったお酒を一度火入れして貯蔵し、夏の間に熟成させて、出荷前には火入れを行わないで出荷します。貯蔵前の火入れだけで出荷するものを「生詰酒」とも呼びます。2度目の火入れを行わないことで、生の味わいが堪能できます。また、夏を越して熟成しているために、まろやかさを味わえるのがひやおろしの特徴です。
外気の温度を感じ、酒の流通方法を変える、という日本人の細やかな気遣いが日本酒に反映されているのです。日本の風物詩。なんて粋でしょうか?
ただ最近では貯蔵技術や流通網が整備されたために、我さきに「ひやおろし」を出荷して店の棚を独り占めしよう、なんて酒蔵もあるらしと聞きます。多くの蔵元は熟成の具合を見て、頃合いのよい時期に出荷します。
<サケちゃんコレちゃん>
日本酒の神様である少彦名命をモチーフにしたキャラクター。
お酒を飲むのが大好き。
お酒造りにも興味津々。