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「熊谷でフライとビール」
2026.06.30更新

人気ドラマ『孤独のグルメ』原作者である久住昌之さんがふらっと立ち寄ったお店、そこで嗜んだ地酒について気ままにつづります。
「長野市内、自分に合うお店発見の旅」
地方に行った時「またこの街に来たらまた寄りたい」という店を見つけるとうれしい。というか、地方に行って夜の自由時間はずっとそれを探していると言っても過言ではない。
というと「ネットで調べればいいじゃないですか」「AIに聞いたらいいじゃないですか」と言われる。それもわかる。
が、その方法はもう若い人に任せる。
自分の足で長い時間歩けるうちは、ふらふらあてどなく歩かせてほしい。「あてどなく」の時間が楽しいんだから、「時短」「人気のうまいもの」だの言ってる人は放っておいてください。
で、近年毎年行くようになった長野。長野県じゃなくて長野市ね。善光寺のあるとこ。「善光寺境内の甘味屋で真夏に食べるかき氷が最高」というのは南伸坊さんに教わって、知った。たしかに最高。
でもそこから夜の部は自分で歩いて探す。結局この3年、4回ぐらい行って歩き回って、今年やっといい店を見つけ始めた。うまい店には当たったが、「次回も絶対ここ!」という店は見つかっていない。
今年行ってよかったのが「手打ち蕎麦 田舎料理 二本松」。ボクが一人で行くにはちょっと大きい店だったけど、根曲がり竹の焼いたのとか醤油豆が実においしかった。感じいいし居心地もいい。

でも壁にバンドマンや芸能人のサインの色紙がいっぱいあったから有名なんだろう。というかうイベントの打ち上げとかにもよさそうな広さ。なるほど、と思った。そういう時にはここ、いい。また来るような気がする。

信州は蕎麦だから蕎麦屋でも毎回飲む。ここも蕎麦は売りだ。でもまだ自分にとっての長野リピート店は見つかっていない。でもそれはそれで今後の人生の楽しみと思えばよい。
だけど今年の長野散歩では2軒ホームランがあった。それは飲み屋じゃなくてパン屋とラーメン屋。

パン屋は「エビスパン」。これはもう毎回来るの決定。昔ながらの調理パンが最高。ショーケースのパン見て、迷いまくる。だけどとくに「サラダパン」。
これ一生食べたい。店は朝からやっているから、長野に泊まった翌朝、ホテルの朝食は無視してここに直行したい。で、どこか外でコーヒー買って、公園とかのベンチで食べる。それから善光寺参りだ。次回それ決定。

ラーメン屋は夜だけやってる「白水」。「ザ・昔ながら」という感じの醤油ラーメン。最高。今度からどこかでラーメン腹残して軽く飲んで、白水でラーメン食べてホテルに帰って寝る。おばあちゃんが一人でやってる。創業65年とか。
白水のよさは、まだ一見の客としてはこれ以上語りたくない。語れません。(でもこうやって書くと読者は一斉に検索するんだろうな。しかたないけど、ちょっとやだな。と書くと「じゃあ書くな」とネットで叩かれるんだろうけど、名乗りもしないやつがいちいち小うるさい時代も息苦しいですね)。次回からの楽しみ。
だけど白水の前に「どこかで軽く飲んで」のどこかの決定打がまだない。これが残された人生の長野市内歩きの楽しみであり、試練である。それが決まったら「定宿」も変わるかと思う(今は駅前のドーミーインとか)。
長野は市街地が広く、歴史もあり、なかなか「調査」しがいのある街だ。
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