「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録決定！！伝統的なわざと文化を守り・つなぎ、日本が誇る國酒を世界へ

2024.12.05

ユネスコ（国連教育科学文化機関）は12月5日にパラグアイで開かれた政府間委員会にて、日本の「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録することを決議しました。

　日本酒造組合中央会（全国約1,600の酒類メーカーが所属する酒類業界の団体）では午前3時43分の決定を聞いて、集まった関係者がこの朗報に祝杯を挙げました。

同日、午前9時からの記者会見には大勢のメディア関係者が訪れ、今後の盛り上がりが期待されます。

　「伝統的酒造り」のキーワードは「麹」（こうじ）。日本の酒造りでは、米や麦などに生やした麹菌が、米のでんぷんを糖に変えると同時に、その糖を酵母がアルコールに変えていきます。「並行複発酵」という技術で、日本の酒独自の技術です。日本人は1000年以上も前から、この受け継いだ技術を日本酒や焼酎、泡盛、みりんなどの製造に生かしてきました。

　日本酒は輸出量がここ10年で3倍になっています。この登録でより弾みをつけたいところ。大阪・関西万博では、「国酒」の魅力が世界各国の方々に紹介される予定です。

小西新右衛門氏と日本酒造組合理事　宇都宮仁氏

　登壇した「日本の伝統的なこうじ菌を作った酒造り技術の保存会」会長・小西新右衛門氏からは「⽇本酒や本格焼酎・泡盛は、世界で知られるようになってきました。しかし、その繊細なうま味や味わいが麹菌を使った酒造りにあり、⽇本の歴史・⽂化と密接に結びついているものであることはまだまだ知られていません。世界に発信できる絶好の機会として⽣かしていきたいと考えています」とコメントし、最後に、「まずは正月に伝統的酒造りの酒で乾杯しようと思ってくれたら嬉しいです」と締めくくりました。

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